葬儀が終わった後の事
知識
2019/03/28
仏壇を置く場所を選ぶときの注意点
仏壇を買おうとしているとき、または買ったという場合には、仏壇をどこに置くか考えなければなりません。仏壇には、ふさわしい置き場所や向きがあります。ご自宅の中でどこがふさわしいのか、今回ご説明する考え方を参考に置き場所を決めるとよいでしょう。
仏壇を置く場所を選ぶときの注意点
仏壇は本来、仏間や床の間などに置くのがよいとされています。仏間や床の間を備えているような和室は家の中でもしつらえがよく、お客様をお迎えする場所だからです。しかし、そもそも仏間がない、和室はあっても床の間がないというご家庭も近年では多いでしょう。
そのような場合には、家族が集まる居間やリビングにします。居間やリビング内でも仏壇を床に置く十分なスペースがないという場合には、棚や台の上に置きましょう。
その際、日当たりと湿気についても一緒に考えるようにします。仏壇はそのほとんどが木製ですから、日当たりが良すぎると日焼けしたりひび割れを起こしたりすることがあり、湿気がこもるような場所ではカビが発生しやすくなります。
仏壇の向きを決めるときの考え方
仏壇を置く場所が決まったら、次は向きです。仏壇の正面をどの方角に向けると良いのか、実は宗派によって違いがあります。ご自身の宗派とあわせて確認しましょう。
宗派による違い
・南向き:曹洞宗、臨済宗(南面北座説)
・東向き:浄土宗、浄土真宗、天台宗(東面西座説)
・総本山の方向:真言宗(本山中心説)
・決まりを設けていない:日蓮宗
方向を尊重する理由の違い
・南面北座説:お釈迦様が説法されたとき南向きだったことから
・東面西座説:仏壇をとおして極楽浄土を拝むことから
・本山中心説:お仏壇をとおして総本山(和歌山県の高野山金剛峯寺)に手を合わせるため
南向きや東向きがよいとされているのは、その方角に由来する物事を尊重するからです。その一方で、お釈迦様が北に頭を向けて入滅(頭北面西右脇臥:ずほくめんさいうきょうが)されたことから、北向きを避けるとする説もあります。
仏壇と神棚との位置関係で気をつけること
仏壇を置くときには、神棚との位置関係にも注意が必要です。どちらも尊重し、失礼がないようにするという観点から、上下関係になるような配置や向かい合わせになるような配置は避けるようにします。
・仏壇と神棚を向かい合わせにしない
・仏壇の上に神棚をお祀りしない
向かい合わせを避けるのは、どちらかに手を合わせたときに、もう一方にお尻を向けてしまうことになるためです。仏壇と神棚が上下にあると、どちらに手を合わせているのか分かりにくくなるため、このような配置も避けるようにします。
仏壇の置き場所や向きを考え始めたら、ふさわしい場所が見つからないということもあるかもしれません。そのような場合には、ルールにとらわれすぎずに柔軟に考えることも大切です。まずは日常でのお参りのしやすさを優先しましょう。
ご自宅の中で仏壇を置ける場所が今回ご紹介した条件に合わないからといって、仏壇を置かないのでは本末転倒です。現代ではすべての条件がそろう場所がないご家庭は多いかもしれません。より条件にあう場所に置くことができれば、仏様も喜ばれることでしょう。
仏壇・仏具などについて詳しくは公益社にご相談ください。
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