葬儀が終わった後の事
知識
2020/11/26
よく分かる仏壇の基礎知識(選び方・買い方・お手入れ法など)
仏壇は親しかった故人と心で触れ合う大切な場所です。仏壇と一口に言っても、その種類は様々あるため、初めて仏壇を持たれる方にとっては、何を基準に選んだら良いのか迷ってしまうでしょう。そこで、初めて仏壇を持つ方のための、仏壇の選び方、仏壇の手入れ法などを紹介します。また、既に仏壇を持たれている方には、仏壇の買い替え、一家に複数の仏壇がある場合のまとめ方、仏壇の処分方法などについても解説します。
目次
■初めての仏壇を持つ方
■既に仏壇を持っている方
初めての仏壇を持つ方
仏壇の選ぶ前に「宗派」を確認する
近年では、信仰する宗教を持たない方も増えています。しかし、仏壇を購入する際には、故人、ご自身、家系で「どの宗派なのか」確認しておく必要があります。仏教はもともとお釈迦さまが一人で説いていましたが、お釈迦さまが亡くなった後、教えを引き継いだ弟子によって様々な宗派が生まれました。宗派によっては仏壇に祀る本尊や、飾る仏具が異なる場合があります。仏壇を選ぶ前には、まずどの宗派なのかを確認しましょう。
仏壇の選び方
仏壇のタイプで選ぶ
ご自身の宗派を確認できたら、どんな仏壇があるのかチェックします。伝統的なものからモダンなものまで仏壇には主に次の3つのタイプがあります。
●金仏壇(きんぶつだん)
金仏壇は、全体に黒の漆塗りが施され、内部には金箔が貼られています。扉を開けると、金箔の輝きが目に入ってくる絢爛豪華な作りが特徴です。木地、塗り、蒔絵、金箔押し、彫刻など製造工程が細かく分けられており、伝統工芸品としても価値の高い仏壇です。木の材質、使用する金箔・漆・金具、施される彫刻・蒔絵によって価格が変わり、数万円から数千万円まで幅広くあります。
●唐木仏壇(からきぶつだん)
唐木仏壇は、木目調のデザインが特徴の伝統的なタイプの仏壇。黒檀(こくたん)、紫檀(したん)、鉄刀木(たがやさん)などの木材が使われています。木材や使用される金具によって価格も変わり、数万円から数百万円まであります。また、唐木仏壇には、家具の上に置ける「上置き型」と、整理たんすのチェストのような外見の「台付き型」があります。
●家具調仏壇(かぐちょうぶつだん)
家具調仏壇は、伝統的な仏壇の形にとらわれない、住宅のインテリアに合わせたデザインが特徴です。色や形も豊富にあるため、住宅の雰囲気にマッチした一基が選べます。あらゆる住宅様式に合わせて作られているため、サイズ、形、デザインも豊富で、価格も数万円から数十万円までの幅広く揃っています。また、家具調仏壇にも、既存の家具に置ける「上置き型」、収納棚が付いた「台付き型」の2種類があります。
仏壇を設置する場所で決める
仏壇をどこに置くかで仏壇のタイプを選ぶ方法もあります。昔は仏間や和室があるのは当たり前でしたが、現在は住む人のニーズに多様化し、仏間や和室を置かない住宅もあります。仏壇の置き場所としては、フローリング、ダイニング、リビングルーム、家具の上、和室、仏間、床の間、洋室などがあります。
仏壇をどこに置くかをはじめに決めておけば、どのタイプを選べば良いのかが分かります。例えば、和風な住宅で仏間があれば、伝統的な「金仏壇」や「唐木仏壇」が合いますし、リビングに置きたいなら、周りのインテリアとマッチしやすい「家具調仏壇」が似合います。
ただし、仏壇の置き場所を決める上で注意点があります。それは「湿気や直射日光に弱い」ことです。一般的に木で作られているので、湿気づいたり直射日光を浴びたりすると、仏壇の劣化を早めることにもなり兼ねません。仏壇を置くなら湿気の少ない清潔な場所や、直射日光や冷暖房の風が当たらない場所を選んで下さい。
また、どの方角に置いたら良いのかと気になさる方もいらっしゃいます。仏壇を置く方角については諸説ありますが、「絶対この場所でなければならない」という決まりはありませんので、お参りしやすい場所が良いでしょう。
仏壇の買い方について
仏壇はいつどうやって購入すれば良い?
●いつまで購入すれば良いという決まりはない
仏壇は身近な人が亡くなってから購入する方が多いのですが、「いつまでに購入しなければならない」という決まりはありません。それでも、やはり自宅で位牌を安置できる仏壇は早めに決めたいという方もいるでしょう。そのような場合は、四十九日法要までに仏壇を購入すると良いでしょう。
●仏壇はインターネットでも購入が可能!しかし使い心地が確かめられないデメリットがある
もっとじっくり良い仏壇を選びたいなら、遅くとも一周忌までに購入することをおすすめします。仏壇はインターネットでも購入が可能です。自宅にいながら商品を選び、オンラインで決済すれば数日後に商品が届くので大変便利です。しかし、実際に自宅に置いた時の見た目、サイズ感、使い心地が分からないデメリットがあります。実際に実店舗で確認するのが良いのですが、ご遺族だけで仏壇を決めるのは時間も労力もかかります。
●早めに仏壇を決めたいならトータルで葬儀をサポートしてくれる葬儀社がおすすめ
仏壇を決めるだけでなく、葬儀は準備から当日の運営、葬儀後の参列者への対応など、短期間で決めることがたくさんあります。したがって、仏壇購入だけのアドバイスではなく、葬儀の準備の段階で、葬儀後のことまでトータルでアドバイスしてくれる葬儀社に依頼すれば、仏壇店を自分で探すよりもずっとスムーズです。
●年間施行実績10,000件以上!公益社では葬儀の事前相談・お葬式・仏壇選びまでトータルサポート
公益社は、80年を超える歴史ある葬儀社として培ってきたサービス品質と、1件1件のご葬儀に、まごころを込めて取り組む姿勢が評価をいただき、年間10,000件以上のご葬儀をお手伝いしています。事前相談からお葬式までにとどまらず、公益社では葬儀を終えたお客様が、その後に必要となる各種のサービスについても一貫してお手伝いいたします。位牌・仏壇・香典返しをはじめ、お墓・相続相談・諸手続きのことなどまで、トータルサポートいたしますので、安心してお任せください。
仏壇や仏具のお手入れの仕方
日常的なお手入れは、仏壇にたまった埃を払うだけで大丈夫です。毛はたきなどを使って埃を軽く払いましょう。簡単とは言え、掃除する頻度が少なければ、埃もたまりやすいので、数日に1回、少なくとも1週間に1回は埃を払いましょう。正月、お盆、お彼岸などの場合は、お手入れも本格的に行います。金仏壇なら、ご本尊、脇仏、位牌、金箔部分、内部、彫刻部分、漆塗り、仏具類を掃除します。金箔の部分には、汗と指紋がつきやすいので、白手袋を両手にはめて掃除しましょう。唐木仏壇や家具調仏壇なら、毛はたきで埃を払い、布で乾拭きをします。市販の艶だし液で仕上げると、いっそう艶が出ます。
既に仏壇を持っている方
仏壇を一つにまとめたい場合
夫婦がそれぞれ別の宗派の仏壇を一つずつ持っている、夫の仏壇があるのに、妻が両親の仏壇を引き継ぐことになったなど、一つの家に二つの仏壇を置かなければならない場合があります。仏壇を二つ置くことは、仏壇ごとの供養や法要を行わなければならず、経済的な負担も二倍かかります。そのような時は、仏壇を一つにまとめる方法があります。同じ宗派なら、使わない仏壇の「魂抜き」「お性根抜き」の儀式を行った後に処分します。もし宗派が異なる場合は、一般的に女性が嫁いだ家のしきたりに従います。そのため、ご主人の実家の宗派を引き継ぎます。嫁いだ女性が引き継いだ仏壇の、「魂抜き」「お性根抜き」を行ってから処分します。
仏壇を処分したい場合
寺院に引き取ってもらう
ご先祖のお墓がある菩提寺があれば、仏壇の引き取りを相談してみましょう。仏壇の引き取りだけでなく、仏壇を処分する際に行われる法要「お性根抜き」も行ってくれます。仏教儀式に則った方法ですので、「代々大切にしてきた仏壇を処分するのは忍びない…」という気持ちも和らぎます。
仏具店に引き取ってもらう
菩提寺との関係性や宗派を気にするのが嫌なら、仏具店に依頼する方法もあります。新しい仏壇を販売する以外にも、古い仏壇の引き取りサービスを行う仏具店があります。もし、引き取りと同時に、新しい仏壇の購入を検討中なら、下取りにも対応してくれますし、菩提寺で行うお性根抜きと仏壇の処理をセットで受け付ける仏具店もあります。
仏壇は大切な故人やご先祖さまと触れる大切な場所です。仏壇を購入する際にも覚えて置くべき常識がたくさんあるので、覚えきるのは大変です。しかし、葬儀社にお任せすれば全部覚えなくても、スタッフが分かりやすく丁寧に説明いたします。創業80余年、年間10,000件以上の実績を持つ公益社では、葬儀のスケジューリングから当日の運営まで全てをサポート。仏壇もお手頃なものから伝統工芸品まで幅広くご提供しております。
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