葬儀
知識
2019/12/05
心を込めて故人を送るために知っておきたい、葬儀の「祭壇」の種類
心を込めて故人を送るために知っておきたい、葬儀の「祭壇」の種類
お葬式のときに遺影や供物などを飾るための祭壇は、故人を弔うための重要なものです。葬儀のおりには伝統的な白木祭壇のイメージが思い浮かぶ方も多いものですが、ほかにもいくつかの種類の祭壇があります。
祭壇は葬儀費用の多くを占めるものなので、どのようなものにするかを十分に検討した上で選びたいですね。そこでこの記事では、葬儀の祭壇の種類について詳しく解説いたします。
祭壇の種類1:花祭壇
近年では、葬儀に花祭壇(生花祭壇)を用意するケースが増えています。
花祭壇とは、その名の通り、たっぷりのお花で壇をかたちづくった祭壇になります。故人が好きだったお花なども使用できるなど比較的アレンジも行いやすくなっています。白木祭壇と比べると宗教色が薄いため、宗派を問わず使うことができます。
祭壇の種類2:白木祭壇
日本の仏式の葬儀では、白木祭壇を使うことが多くあります。
昭和初期頃までは、白木の神輿に棺桶を入れて墓地まで運ぶ「野辺送り」という葬送がおこなわれていました。現在の白木の祭壇は、野辺送りに使った白木の神輿の名残といわれたり、寺院の本堂を臨時に再現したものとされたりと、祭壇には様々な意味合いが含まれています。
白木を用いた祭壇には中央に遺影が飾られ、その周囲に白を基調とした生花を飾るのが一般的です。配置の方法は宗派によって異なりますし、葬儀の規模によっては祭壇のサイズが変わることもあります。祭壇について分からない点があれば、その都度葬儀社に確認するのが安心です。
祭壇の種類3:神式祭壇
神式のお葬式をするときには神式用の白木の祭壇を用意し、左右に五色旗と呼ばれる旗を飾ります。祭壇には三種の神器である八咫鏡(やたのかがみ)、天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)のレプリカを飾るのが一般的です。
祭壇の種類4:キリスト教式祭壇
キリスト教の場合には葬儀を教会でおこなうことも多くあり、教会の祭壇を葬儀用に飾りつけることになります。祭壇にはろうそくや十字架を供え、周辺を白い生花を中心に飾ります。
斎場は「仏式の葬儀をする場所」というイメージがありますが、一般の斎場でキリスト教式の葬儀をすることも可能です。ただし、複数のご家族が同時に利用する総合斎場ではマイク設備や音楽が流せないので讃美歌などを必要とするキリスト教式の葬儀には不向きな場合がありますので注意しましょう。祭壇の作り方や飾り方を斎場スタッフに相談し、最適なものを用意しましょう。
祭壇の種類5:オリジナル祭壇
形式にとらわれないオリジナルの祭壇を用意するお葬式も増えています。白木ではなく金属やガラスを使って祭壇を作ったり、祭壇の周りにたくさんのキャンドルを飾ったりといったバリエーションなどもあります。
葬儀社と相談しながら様々な提案を受けて、故人やご遺族の意思が反映された独特の空間がつくられています。
思いのこしのないようにできる範囲で気持ちをかたちにして、あたたかな葬儀になることが望ましいでしょう。
祭壇を選ぶ機会は人生で何度もあることではないので、どのようなものを選ぶべきか悩んでしまうという方も少なくないと思います。
葬儀の際の祭壇の種類や飾り方は宗派によっても異なります。近年では宗派にとらわれず、故人や親族の好みを尊重したオリジナルの祭壇を用意するという方も増えていますので、こういった祭壇を検討してみるのもよいでしょう。
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