葬儀が終わった後の事
マナー
2019/12/05
乾杯とは何が違う?お葬式のあとの会食での「献杯」のマナーについて
乾杯とは何が違う?お葬式のあとの会食での「献杯」のマナーについて
お葬式のあとには参列者が集まって精進落とし(精進上げ)などの会食をすることが多いもの。この会食を始めるときには、あいさつとともに献杯(けんぱい)をします。突然葬儀に参列することになっても慌てないよう、献杯の手順やマナーについて詳しく知っておきたいですね。
献杯はときに乾杯と混同されがちですが、乾杯と献杯はまったく違うものなので注意しましょう。そこで今回は、献杯の正しいマナーについて詳しくご紹介いたします。
お葬式の会食などでおこなう「献杯」とは
お葬式後の会食でおこなわれる献杯とは、故人に敬意を表して盃を捧げることをいいます。
葬儀後の精進落としや法事のあとのお斎(おとき)、追悼会やお別れ会の会食など、お葬式や法事において参列者が食事をするシーンは少なくありません。こういった弔事の食事の席では、献杯をしてから食事を始めるのが一般的なマナーです。
ただし、宗派や地域の風習によっては献杯をしないこともあります。不明な点は事前に葬儀社やお寺に確認しておくとよいでしょう。
知っておきたい、献杯と乾杯の違い
食事の前というと乾杯を思い浮かべがちですが、葬儀の際の献杯は乾杯とはまったく違う意味をもちます。
乾杯というのはもともとヨーロッパから入ってきた習慣で、慶事のお祝い気分を盛り上げるためのものです。これに対して献杯は、故人に盃を捧げて敬意を示すためのものなので、乾杯とは一線を画します。
お葬式のあとの献杯では、乾杯のように盃やグラスを高く掲げたり、打ち合わせたりするのはマナー違反になります。また、献杯のお酒を一気飲みするのもよくない行為とされているので気をつけましょう。
献杯のあいさつやマナーをチェック!
献杯の前には喪主があいさつをしてから献杯をすることが多いものですが、喪主に指名された人が献杯の発声をすることもあります。ほとんどの場合、献杯は故人の兄弟や近しい人が務めます。
献杯をするにあたっては、参列者の盃やグラスにお酒やソフトドリンクをあらかじめ注いでおきましょう。献杯の前のあいさつは長くならないよう、参列者へのお礼やお葬式が無事執りおこなわれたことについての感謝を語り、故人の冥福を祈る言葉を添えて締めましょう。
あいさつのあとには参列者に盃やグラスを持ってもらいます。和室ならば座ったままで、椅子席の場合は全員立ち上がり、故人の位牌やご遺骨の方を向くのが一般的です。「ご唱和お願いします。献杯」「故人に哀悼の意を表し、献杯」といった掛け声で献杯の発生をし、献杯後には「ありがとうございました」とお礼を言って一礼し、席に戻ります。
この時、故人にも前もって杯を捧げておくようにしましょう。
献杯は故人を偲び敬う気持ちを表すためのものです。
普段、食事の席で乾杯をすることが多い方は、つい乾杯と同じようなしぐさで献杯をしてしまうこともあると思います。しかし、乾杯と献杯は違うものなので、正しいマナーをおさえておきたいですね。
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