終活
知識
2018/02/23
お墓を閉鎖・移転する「墓じまい」とは?
お墓を閉鎖・移転する「墓じまい」とは?
お墓を管理したり、年忌法要を取り仕切ったりする人を祭祀継承者(さいしけいしょうしゃ)といいます。
お墓は祭祀継承者によって管理されていないと、いずれ無縁墓となり撤去処分になってしまい、お墓の中の遺骨はほかの人の遺骨と一緒になっている合祀墓(ごうしぼ)に収められてしまいますので、最後の祭祀継承者の方はしっかりと墓じまいを行うようにしましょう。
ここでは、近年行う方が増えつつある墓じまいとはどのようなものなのかご紹介します。
墓じまいとは
墓じまいというのは、現在のお墓を撤去して、遺骨をほかの墓地に移転、もしくは永代供養墓地に改葬することを言います。
墓じまいをする理由には、お墓を守る人がいない、お墓の場所が遠くてなかなか墓参りできないなどがあります。
そこで墓じまいをし、お墓の場所を管理しやすく、墓参りにも行きやすい場所へ移すのです。
お墓の中に収められている遺骨は、ご遺体の一部となるものですので、届け出なしに勝手に処分したり移動したりということはできません。
だからと言って、管理していないお墓をそのままにしていると、墓石が撤去されて遺骨は合祀墓に移され、ほかの方の遺骨と一緒になってしまいます。
祭祀継承者の方は、ご先祖の遺骨が合祀墓に行かないよう、しっかり墓じまいの手続きを取るようにて放置することのないようにしましょう。
墓じまいの手順
墓じまいを行うには、決められた手順に沿って手続きや届出を行う必要があります。
1.改葬であれば、事前に新しい墓地や墓石を準備しておく
改葬とは、一度埋葬したご遺骨やお墓を別のお墓に遺骨を移す事です。お墓のお引越しと考えるとイメージがしやすいです。
改葬の際は事前に墓地や墓石を準備しておく必要があり、またその際には、移転先から受入証明を発行してもらい、現在の墓地で埋葬証明などを貰っておく必要がありますので忘れずに手に入れるようにしておきましょう。
2.墓地の管理者に墓じまいの届出をする
寺院の墓地であればお寺へ、霊園であれば管理事務所へ墓じまいをする旨を届け出ます。
同じ寺院の墓地、霊園内の永代供養墓地へ移すのであれば、そこで手続きを行うことになります。
改葬やお墓の移転であれば、前述の通り移転先からの受入証明や埋葬証明などを貰っておき、役所へ「改葬許可申請書」を提出し「改葬許可証」をもらいましょう。
3.閉眼供養を行い、遺骨を取り出す
閉眼供養とは、お墓から遺骨を取り出すときに行う儀式のことです。お墓には故人の魂が宿ると言われているので、その魂を抜き、お墓をただの物体にすることを目的とした儀式になります。
仏式に限らず、ほかの宗教でも同じようなことを行うケースが多く、閉眼供養の際に宗教者に支払う代金(お布施)の目安が1~5万円程度です。
閉眼供養を行ったら墓石を動かし、遺骨を取り出すことになりますので、石材店に墓石移動の依頼をしておく必要があります。
また、墓石を解体して平地に戻す費用も必要になりますので予め見積もっておくようにしましょう。
4.遺骨を取り出した後のメンテナンスをする
お墓の中に収められていた遺骨は、石材店や墓石屋さんに取り出してもらうことになります。
場合によっては重機を用いて墓石を移動し遺骨を取り出すことになりますが、墓地の形状上それができない場合は人手による作業になり、費用が高くなることもありますので事前に確認するようにしましょう。
遺骨が入っている骨壺はカビが生えていたり、破損していたりすることがありますので、新しい骨壺を用意したり、汚れを落としたりなどのメンテナンスを行わなければいけないことがあります。
遺骨を取り出しメンテナンスをしてから、墓石を撤去してそこを更地にすれば墓じまいは完了です。
墓じまいにかかる費用は大きさや形状、地下に埋まっているカロートにもより一概には言えませんが30万円~200万円ほどが必要になると言われています。
墓じまいはいろいろと手順があり、しなければならない作業も多く費用もかさむものですが、無縁墓にしないために、ここで紹介したことを参考にして、しっかり墓じまいをするようにしましょう。
墓じまい、改葬に関して分からないことがありましたら公益社へご相談ください。
葬儀だけにとどまらず、お墓のことについても専門スタッフがサポートさせていただきます。
会員入会で葬儀費用がお得になります
プレビオクラブ会員募集中!
- 入会金1万円(税込)で2親等まで何度でもご利用可能
- 年会費・月会費0円!
- 2万円相当の割引券
葬儀のことでお困りの時は
公益社にお電話ください。
無料相談