葬儀
マナー
2019/03/25
地域によってマナーが異なる?火葬後の骨上げのやり方を知っておこう
日本では、葬儀に際してご遺体を火葬することがほとんどです。そして、火葬のあとには、遺族が箸を使って遺骨を骨壷に収める「骨上げ(拾骨)」の儀式をすることになります。
骨上げにはいくつかの作法があるので、立ち会ったときに困らないようやり方やマナーを知っておきましょう。今回は骨上げの一般的なやり方や、知っておくべきマナーについて紹介していきます。
骨上げとはどういった儀式?
骨上げというのは、火葬のあとに故人の遺骨を骨壷に収めていく儀式です。火葬が終わると係員が収骨(拾骨)室に案内してくれるので、指示に従いながら骨を収めていきましょう。
骨上げには遺骨をすべて収骨する方法と、一部の骨だけを拾う方法があります。東日本では遺骨をすべて拾う骨上げが一般的であるのに対し、西日本では一部の骨を拾うことがほとんどです。そのやめ、東日本では7寸の骨壷、西日本では5寸や4寸の骨壷がよく使われています。
骨上げ箸の意味と使い方
骨上げをするときには、「骨上げ箸」と呼ばれるお箸のような2本の棒を使って骨を集めていきます。最初に合掌をしたあと、1人が2本ずつ骨上げ箸を持ち、1つの骨を2人で挟んで骨壷に入れていきましょう。地域によっては、1人が持ち上げた骨を他の遺族に渡しながら骨壷に入れるという方法もあります。他の遺族とともに骨上げをしていくことを箸渡しと呼びます。箸渡しには、三途の川を渡るときの橋渡しの意味が込められていると考えられています。
骨上げのマナーを知っておこう
骨上げは、故人と血縁が近しい方から順番に行うため、まずは喪主から始め、遺族、親族の順で拾っていきましょう。骨を拾う順番は地域によって異なりますが、下半身にあたる足の骨から上半身に向かって順に拾っていき、最後に喉仏の骨(第二脛骨)を一番上に積むことがほとんどです。下半身の骨を先に、上半身の骨をあとで骨壷に入れるのは、骨壷の中を骨が生きていたときと同じような形にするためといわれます。
ただし、大きな骨から順に拾ったり、最初に歯を拾ったりする地域もあるので、係の方から指示があれば従うようにしましょう。
骨上げを終えたあとの流れ
骨壷に遺骨を納め終えると、係員が白木の箱に入れて布で包んでくれます。骨上げが終わったあとには、これを喪主が両手で抱えるようにして運びます。拾い残した遺骨や灰は、火葬場で合祀してくれるのでそのままにしましょう。
お骨は家に戻ったあとで安置し、線香をあげ、そのまま忌明けとなるまで安置します。そのあとはお墓をはじめとした適切な場所に納骨するのが一般的です。故人の遺志により、海への散骨をしたり、家に置いたまま供養したりするケースもあります。
骨上げのやり方は地域によって違いがあるので、火葬場の係の方に従うようにしましょう。骨上げのときに、故人とのお別れを強く意識し、悲しい気持ちになるという方も多いものです。骨上げは供養の1つと考え、遺族で協力し合いながら心をこめて骨を拾うようにしましょう。
関西や関東、地域によって変わる葬儀にまつわる風習・しきたりについてはこちらもご覧ください。
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