終活
知識
2019/07/30
リビングウィルとは? 考えておきたい自分の最後について
終活の際に決めておきたいことの1つに「リビングウィル」が挙げられます。リビングウィルを元気なうちに決めておくことで、自分が希望する「最後の過ごし方」の意思表示ができるのです。今回は、リビングウィルの概要や書き方などについて解説します。
リビングウィルとはどのようなもの?
リビングウィルとは「生前の意思」という意味で、生前遺言書とも呼ばれます。
これは、自分の病気が治る見込みがない場合や終末期の段階に、延命治療やケアを受ける・受けないなどの「最後の迎え方」を決めておくことです。
本人の判断力があるうちにリビングウィルを書き残しておくことで「どのような最後を迎えるか」の意思表示ができるだけではなく、いざというときにご家族や周りの方が決断に苦しんだり、悩んだりせずに済むという利点もあります。また、延命措置を取らずに自然な死を受け入れる「尊厳死」を希望する場合にも、リビングウィルでの意思表示が必要です。
もし本人の意思を確認しないまま延命措置を止めてしまうと、遺族側と医師にトラブルが発生する恐れがあります。状況によっては家族や医師が「罪」に問われてしまうケースもあるため、元気なうちに自分の意志を残しておくことが大切なのです。
リビングウィルはどのように書けばよい?
リビングウィルの書式は自由ですので、書き方に特に決まりがあるわけではありません。自分で自由に作成してもよいですし、公的機関に依頼して作成してもらってもよいでしょう。
公的機関に依頼をした場合は、だいたいトータルで3万円~5万円ほどで作成してもらえますが、依頼先(公正役場や行政書士事務所)によって多少異なります。
どのような書式であっても「病名・病状」「延命措置をストップするタイミング」といった、医師の判断基準となる情報は明確に記入する必要があります。
また、延命を希望する場合は、苦痛の緩和ケアをおこなうかどうかといったことのほか、「人工呼吸器による生命維持を希望する」「胃ろうなどで栄養補給を継続してほしい」反対に「水分補給も不要で、自然に最後を迎えたい」といった具体的な医療ケア内容についても決めておくとよいでしょう。
ちなみに、病院によっては独自にリビングウィルのフォーマットを用意しているところもありますので、確認しておくことをおすすめします。
リビングウィルとエンディングノートの違い
終活を始めるにあたって、よく耳にするのがエンディングノートです。
エンディングノートは、ご自身の葬儀に関しての希望やご家族へ伝えておきたいことなどを幅広く書き記して残すノートです。リビングウィルは主に終末期の段階に、延命治療やケアを受けるか受けないなどの記述をしたものです。
エンディングノートの中に、延命治療を希望するかどうかなど、リビングウィルと同内容の項目があることも多くありますが、エンディングノートは広い範囲でご自身のことについて書くノートです。
元気なうちに「リビングウィル」を決めましょう
リビングウィルは本人が元気で、しっかりと意思決定ができるときに作成するもの。まだまだ大丈夫だと思って後回しにしてしまうと、病状が悪化し意思決定ができない状態になる場合も多いので、早めに準備しておくことが大切です。自分の思うような最後を迎えるために、ご家族や親戚等の周りの人と相談しながら“最良の選択”を考えてみましょう。
エンディングノートに関して、こちらの記事にも詳しく記載されております。
会員入会で葬儀費用がお得になります
プレビオクラブ会員募集中!
- 入会金1万円(税込)で2親等まで何度でもご利用可能
- 年会費・月会費0円!
- 2万円相当の割引券
葬儀のことでお困りの時は
公益社にお電話ください。
無料相談