葬儀が終わった後の事
知識
2023/11/27
満中陰志とは?
「満中陰志」という言葉をご存知でしょうか?
主に西日本で使われている言葉なので、東日本に住んでいる人の中には聞いたことがないという人もいるかもしれません。
満中陰志は「まんちゅういんし」と読み、端的にいえば「香典返し」のことです。
西日本では、香典返しのことを満中陰志と呼びます。
今回は、満中陰志について詳しく解説します。
【目次】
■満中陰志の意味と、宗教による違い
・満中陰志の意味
・満中陰志の宗教・宗派による違い
■満中陰志と粗供養の違い
・粗供養とは
・満中陰志と粗供養の違いとは
■満中陰志を渡す時期
■満中陰志につける熨斗(のし)はどのようなもの?
満中陰志の意味と、宗教による違い
満中陰志の意味
満中陰志は「満」「中陰」「志」の3つが合わさった言葉で、それぞれに意味があります。・満:満ちた状態
・中陰:亡くなってから四十九日目
・志:贈り物の最上級の言葉
この3つの言葉の意味をまとめると、
「葬儀から四十九日の法要までが済み、故人を偲んでくれた人たちに感謝の気持ちを込めた贈り物をする」
ということになります。
満中陰志の宗教・宗派による違い
神道やキリスト教では四十九日法要がないため、満中陰志はありません。神道では五十日祭が行われ、仏教における四十九日に該当します。五十日祭が行われると、参列者に対しての感謝の気持ちを表すために贈り物をします。
キリスト教では、亡くなってから1ヶ月前後に故人に対して心を寄せてくれていた人たちへ感謝の気持ちを込めて贈り物をします。
満中陰志と粗供養の違い
満中陰志と比較される言葉に「粗供養(そくよう)」というものがあります。
以下では、満中陰志と粗供養の違いについて解説します。
粗供養とは
粗供養とは、法要に参列していただくことやお供えをもらった時にするお返しのことです。葬儀や法要の参列者に対するお礼の気持ちを伝えるための品物が粗供養品です。西日本や関西では表書きに「粗供養」、東日本では「志」と書くことが多くなっています。また、東日本では粗供養のことを会葬御礼品とも呼んでいます。
満中陰志 と 粗供養 の違いとは
通夜や葬儀、法要などでいただいた香典に対するお礼の品物全般を「返礼品」と呼びます。返礼品の中で、通夜や葬儀に参列してくれた人に渡すのが粗供養品です。葬儀の後から四十九日までの間に香典をいただいた方、弔問に訪れた方にも粗供養品を渡します。満中陰志は、香典やお供えのお返しを四十九日の忌明けに渡すことです。満中陰志と粗供養は、返礼品であることは同じなのですが、渡す時期によって呼び名が異なるということになります。四十九日よりも前に法要を繰り上げた場合は「忌明け志」という別の言葉を使います。
満中陰志を渡す時期
満中陰志は四十九日法要が終わった後にお返しするものです。
通夜や葬儀、一周忌や三回忌などの香典返しは満中陰志と呼びません。そのため、満中陰志を渡す時期は、四十九日法要が終わった後のみということになります。
満中陰志につける熨斗(のし)はどのようなもの?
満中陰志につける、のしの表書きには「満中陰志」と記載します。
水引は、関西で一般的に用いられている黄白の水引を用います。地域によっては黒と白の水引を使います。
水引の結び方は、弔事が何度も繰り返さないようにという気持ちを込めて、結び切りです。地域によっては、末永くおつきあいしたいという意味を込めて「あわじ結び」にすることがあります。水引の色と結び方については、それぞれ地域の人に確認すると安心です。
のしをかける場所は、内か外かを悩む場合もあるかもしれませんが、関西地方では、主に掛け紙を巻いてから包装紙で包む「内のし」が一般的です。
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