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2018/07/26
忌中と喪中の違いって? その期間の親族のマナーとは
「忌中」と「喪中」の違いをご存知ですか? いずれも親族を亡くした後、遺族が身を慎む期間として知られていますが、その長さや過ごし方は異なります。忌中や喪中が明けるまでの間に失礼がないように、今回の記事をお役立てください。
忌中と喪中の違いって? その期間の親族のマナーとは
「忌中」と「喪中」があることは知っているけれど、その違いについてはあまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
忌中と喪中はともに、親族を亡くした後に身を慎む期間をさしますが、その期間の長さや遺族の過ごし方に違いがあります。
忌中と喪中の間に控えることや、お祝い事へご招待いただいた場合の対応をご紹介しますので、ご参考になさってください。
忌中と喪中の期間の違い
忌中も喪中も、不幸があってから故人を偲び喪に服す期間をさしますが、その違いは身を慎む期間の長さと親族の過ごし方にあります。
・忌中(きちゅう):四十九日の法要まで、神式では五十日祭とされる
・喪中(もちゅう):忌中を含む一年間
仏式でも神式でも忌明けまで2カ月弱です。
親族を失ったことによる悲しみはすぐには癒えないものですので、この期間は、遺族の心情を尊重しながらも、その後に控えた社会復帰のために設けられた時間的区切りと理解しておきましょう。
忌中と喪中の親族の過ごし方
忌中と喪中には、それぞれ控えた方がよいことがあります。基本的には、お祝い事を避けるのが習わしです。
具体的には次のようなことです。
忌中に控えること
・神社へのお参り:安産祈願やお宮参り、七五三、成人式などのお参り
・結婚式:忌中はできるだけ控える
・新年のお祝い(新年のお飾り、年賀状など)
神式では、忌中は故人の穢れがあるとしています。穢れは気枯れともいわれ、親族を失って気力をなくしている状態をさすともいわれます。
その気枯れを持ち込まないようにするため、神社へのお参りを控えます。
忌中が明ければ、ご祈願やお参りをしても差し支えありません。仏式では、そのような考え方をしないため、忌中のお参りは問題ありません。
喪中に控えること
・結婚式(可能な範囲で)
・新年のお祝い(新年のお飾り、年賀状など)
身内の結婚式を忌中に挙げるのは差し控える場合が多いですが、喪中では結婚式場の予約の関係やお相手の都合もあり、両家の話し合いを経て、予定どおり挙げることもあるようです。
お正月に向けてのさまざまな準備の中でも、新年を祝うお正月のお飾りは控えましょう。
年賀状の代わりに喪中ハガキで新年のご挨拶を欠く旨をお知らせします。
一般的に年賀状の準備が始まる12月上旬までに、こちらから喪中はがきを出すのが礼儀です。
忌中と喪中のお祝い事やご招待への対応
忌中や喪中でも、慶事のお誘いを受けることもあるかもしれません。
原則として、喪中のお祝い事はご遠慮するのがマナーですが、故人や遺族が楽しみにしていた、遺族の付き合いの関係から必要になるなどの考えを尊重することも大切です。
その場合には、列席の皆さんの中で礼儀やマナーを重んじる方に対して失礼がないよう、事前に先方に相談しておくことをおすすめします。
例えば、結婚式にご招待いただいた場合、原則として遠慮しますが、さまざまな理由から出席しておかないと支障をきたしそうである場合には、まず先方にご相談するのが良いでしょう。
忌中でも喪中でも、故人を偲び、思いを馳せることに変わりはありません。
遺族は、悲しみを感じながらも生活者として果たさなければならない役割があります。
忌中や喪中は、伝統に基づいてそのことを時間軸で区切り、分かりやすい形にしたものです。
それぞれに守らなければならない面がありますが、根底にある故人への思いを大切に、少しずつ日常生活を取り戻していっていただけることをお祈りします。
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