葬儀
知識
2019/10/17
お棺に入れていいものとダメなものがある「副葬品」について
お棺に入れていいものとダメなものがある「副葬品」について
副葬品はお棺に入れるものなので、故人が好んでいたものや大切にしていたものを入れるのが一般的です。副葬品にしたいと思う物は遺族によって異なるでしょう。また、入れなければならない物が決まっているわけではありません。
しかし、なにを副葬品にしたらよいものかについてや、お棺に入れてはいけないものについて、把握しておくことは大切です
お棺に入れる副葬品の意味
古代から続く風習である副葬品は、本来、それぞれに意味のあるものでした。
衣装や道具は故人があの世で使用するため、人や馬の形をした土器は故人の付き添いや乗り物として、武具は故人が復活した時に使えるように、といった具合です。
長い年月を経て、現代では故人への弔いの意味合いにかわり、思い出の品や嗜好品を中心に入れることが多くなりました。
副葬品に適しているもの
副葬品としてよく選ばれ、お棺に入れるのに支障がないものを紹介します。
<写真>
故人が趣味を楽しんでいる様子が写っている写真です。たとえば、海好きの故人には海の写真、楽器演奏を趣味としていた故人には演奏中の写真などです。写真を入れる際に注意したいのは、故人と一緒に存命の方が一緒に写っている写真を避けることです。中には気にする方がいらっしゃるかもしれませんので配慮しましょう。
<手紙>
故人が大切に保管していた手紙や、亡くなった後に遺族が故人に宛てて書いた手紙や寄せ書きなどを入れます。
<千羽鶴>
故人の闘病中に贈った千羽鶴を入れたり、亡くなってからあの世での幸せを願って千羽鶴を折って入れたりします。
<花>
故人が好きだった花や育てていた植物、また、残された人が故人に贈りたい花を入れます。気持ちをお花に込めて添えてあげましょう。
<洋服>
故人が好んで着ていた洋服や帽子などの小物です。綿や絹、麻などの天然素材のものを選びましょう。
<食べ物>
故人が好んで食べていたものを入れます。丸ごとのスイカやメロンなどは破裂するおそれがあるので入れることができません。カットして添えてあげるようにします。
<お酒>
お酒が好きだった故人の副葬品として選ばれることが多いです。瓶や缶は燃えないので、紙パック入りのものを選んだり、好きなお酒を燃える容器に移して入れてあげましょう。
<タバコ>
生前にタバコを好んでいたり、闘病中に吸うのを我慢していた場合などに入れます。火はマッチを添えることが多く見受けられます。
<朱印帳>
寺社への参拝時にもらう御朱印を集めた朱印帳などがあれば、故人があの世で幸せにいられるように願いを込めて入れてあげるとよいでしょう。
お棺に入れられないもの
お棺に入れることが禁止されているものは、自治体や火葬場によっても異なります。一般的に入れてはいけないとされているものを紹介します。
<金属・ガラス製品などの不燃物>
故人が身に着けていた腕時計や眼鏡、貴金属を入れたいと思われる遺族は多いですが、それらは燃え残ってしまったり、遺骨に傷をつけたりしてしまう可能性があるため入れられません。それらは形見分けの方向で検討される方が多いようです。
<革・ポリエステル・ビニール・プラスチック・ゴム製品>
革やポリエステルなどの化繊を使った洋服やバッグ、靴などは燃え残ったり溶けてものが遺骨を汚す原因となったりします。また、ビニールやプラスチック、ゴムで作られたおもちゃや置物など、燃やすと有毒ガスが出るものもお棺に入れられません。
<お金>
硬貨は燃え残り、紙幣を燃やすことは法律で禁止されているため入れられません。
<カーボンが使われているもの>
杖やゴルフクラブ、ラケット、釣り竿などカーボンが使われているものは、焼却炉の故障の原因となるため入れられません。
<大量の紙類や洋服>
燃えやすい紙や天然素材の洋服などでも、大量に入れると燃え残ったり燃えたあとの灰で遺骨が埋もれたりしてしまうため、入れられない場合があります。ハードカバーの分厚い本などには注意しましょう。
故人が大切にしていたものでも、さまざまな理由でお棺に入れられないものがあります。
そういったものについては、写真に撮ってその写真をお棺に入れることで故人への想いを届けられるでしょう。
副葬品について、詳しくは棺に入れる前に葬儀社のスタッフに必ず確認を取るようにしましょう。
会員入会で葬儀費用がお得になります
プレビオクラブ会員募集中!
- 入会金1万円(税込)で2親等まで何度でもご利用可能
- 年会費・月会費0円!
- 2万円相当の割引券
葬儀のことでお困りの時は
公益社にお電話ください。
無料相談