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知識
2018/12/06
どんなふうに付けるの? 戒名の意味と付け方のルール
どんなふうに付けるの? 戒名の意味と付け方のルール
戒名とは仏教において出家(得度)したものにつける呼び名のこと。
お墓や塔婆にも書かれる名前で、6字~11字程度の漢字で構成されます。
戒名は、付け方のルールを知らないと、なぜこんな複雑な名前になるのだろうか不思議に思うものです。
また戒名には位があり、お布施の金額が異なってきますが、それも実は付け方のルールが関係しています。
今回は戒名の意味と付け方のルール、お布施の相場についてご紹介しましょう。
戒名とはどういうもの? 故人に戒名をつける理由
戒名は、もともとは仏の戒めを受け、仏門に出家した人につけるものでした。
仏教では、人が亡くなると仏の世界へ旅立つ、という考えをしています。
そこで、故人に対し仏門に入った体裁をしっかり整えることで極楽に往生できるように、戒名をつけるようになりました。
実は、三大宗教のうち、キリスト教、イスラム教では生きているうちに洗礼名をつけるため、死後に宗教的な名前をつけるのは仏教だけです。
日本独自の宗教である神道も故人に諡(おくりな)をつけますが、戒名とは付け方のルールが異なり、ランクもありません。
また、同じ仏教でも日蓮宗では「法号」、浄土真宗では「法名」など、宗派によって呼び名や付け方に差があるのも特徴です。
戒名の付け方のルールと意味
戒名は「院号」「道号」「戒名」「位号」の4つで構成されています。
西郷隆盛の戒名「南州寺殿威徳隆盛大居士」を例にみてみましょう。
「院号」は院を建立するほどに寺院や社会に貢献した人につけられるもので、西郷隆盛の戒名では「南州寺殿」に当たります。
これは、西郷隆盛の菩提寺が南州寺であることが由来です。
「道号」は、もともと僧侶が修行のためにこもった場所や堂の名前に由来する部分ですが、現在は地名や趣味など、故人に縁がある文字を使用します。
西郷隆盛の場合は「威徳」です。
「戒名」は本名にちなんだ漢字が使われることが多く、西郷隆盛の場合はそのまま「隆盛」が使われています。
「位号」は年齢、性別、寺院への貢献度などで決定されるもので、隆盛の場合では「大居士」が位号です。
戒名の位とは? ランクがある意味と相場
いわゆる戒名のお布施を決めるのは、主に院号の有無や末尾の位号に当たる部分です。
成人の場合、位が高い順から院居士・院大姉、院信士・院信女、居士・大姉、信士・信女となっています。
先ほど紹介した西郷隆盛の戒名についている位号は、最も高いランクの「大居士」です。子どもの場合は、7歳以上15歳以下には童子・童女、2、3歳から6歳ごろまでには孩子・孩女、1歳までの乳幼児は嬰子・嬰女となっており、年齢が高いほどお布施も高くなります。
戒名の名付け料は「お布施」といって、気持ちとして納めるスタイルであるため、相場には幅があります。
あくまで目安としてですが、院居士・院大姉が100万円~、院信士・院信女が30万円~100万円、居士・大姉が50万円~80万円、信士・信女が10万円~50万円と言われています。
特に院号は、もともと何十億もの金額を投じて「院」を建立した者などにつけられていた特別なものであったため、寺院によっては100万円以上を納めてもつけてもらえないこともあります。
戒名の付け方のルールと位についてご紹介しました。戒名は4つの部分で構成されており、それぞれに意味するものが違います。
戒名の金額を決めるのは、主に院号の有無や末尾の位号の部分ですが、最も多いのが「信士・信女」です。
戒名の相場は地域やお寺によっても異なるので、あくまでも目安と考えてください。また、生前にお寺や社会へ多くの貢献をされた方は、特に金額ではかれない面もお布施とされ、改めて納めることがない場合もあります。
よくわからない場合は、お寺や親族などに相談するといいでしょう。
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