葬儀
マナー
2018/03/01
【神道式の葬儀】神式のお葬式の流れやマナーは?
【神道式の葬儀】神式のお葬式の流れやマナーは?
神道の儀式には、長い歴史の中で仏教と相互作用の末に作り上げられた点も多いのですが、その基本にある考え方は大きく異なります。
そのためお葬式や参列の仕方にも違いがあるのです。まずは基本的な作法から押さえておくことをお勧めします。
今回は、神式の葬儀の流れや参列のマナーについてご紹介します。
神道式の葬儀「神葬祭」の意味は仏式と違う?
神式の葬儀「神葬祭」は、仏式のお葬式とはその意味合いが異なる宗教行事です。
仏教で行われるお葬式は、"死者の魂を極楽浄土へ送り出すための儀式"であるのに対し、神式の葬儀は"亡くなった家族を、先祖と共に守り神として奉る"ことを目的として行われます。
お葬式の会場もご自宅や、セレモニーホールなどを利用することが一般的です。
神道では人間の死を"穢れ"として考えるため、神社などの神聖な場所では葬儀をほとんど行いませんが、神道の儀式を経て死者は神様となり、御神職や家族よりも上位に位置づけられます。
神式のお葬式の流れ:逝去当日
神葬祭の流れ1:「帰幽奉告(きゆうほうこく)」
ご自宅の神棚や祖霊舎(それいしゃ。
先祖をまつる祭壇)にご家族が亡くなったことを奉告し、先祖の霊が死者の穢れに触れないよう前面に白紙を貼り付けて封をします。
神葬祭の流れ2:「枕直しの儀」
ご遺体を清め、白小袖を着せて北枕に安置します。
小案(小さな台)を2つ設け、一方には故人が日頃好んで口にしていた食べ物(常餞 じょうせん)や、米や酒(生餞 せいせん)を置きます。
もう一方の案には守り刀の背をご遺体に向ける形で配置します。
神葬祭の流れ3:「納棺の儀」
ご遺体を棺に納め、しめ縄と紙垂(しで)をめぐらせて棺の周りを装飾します。
また、納棺前に故人を白小袖などに着替えさせる場合もあります。
神式のお葬式の流れ:神葬祭1日目
神葬祭の流れ4:「通夜祭」
神葬祭1日目に行う通夜祭では、神職が祝詞を読み上げ、参列者は榊の枝に紙垂などを結わえた「玉串」を奉奠します。
神葬祭の流れ5:「遷霊祭(せんれいさい)」
通夜祭の次に行うのが、「遷霊祭」における御霊写しという儀式です。
神職が故人の霊を、仏葬の位牌に当たる「霊璽(れいじ。御霊代とも。)」に移します。
通夜祭でこの儀式の際に一時、式場の電気が消されます。
神式のお葬式の流れ:神葬祭2日目
神葬祭の流れ6:「葬場祭」
神葬祭2日目の「葬場祭」では、仏葬における葬儀や告別式のように弔辞奉読や祝詞奉上などを行います。
仏式では焼香を行うのに対し、神式では玉串を奉げます。(玉串奉奠)
神葬祭の流れ7:「火葬祭と埋葬祭」
葬場祭を終えた後は、火葬場で火葬祭を行います。埋葬は五十日祭を目安にすることが習わしとされていますので、お墓に納骨する際に埋葬祭が行われます。
神葬祭の流れ8:「帰家祭」
全てのお葬式の日程を終えたあと、喪家は自宅へ帰って塩と手水で身を清めます。
祓除の儀を済ませた後で葬儀でお世話になった神職の方や、世話役の労をねぎらう直会という宴を振る舞います。
神棚の封は納骨を済ませた後を目安に没日から50日目に封印を解くようになります。
神道形式のお葬式に参列する際のマナー
神式の葬儀でお参りする際(玉串奉奠の際)は、まず神職に一礼し、神前(玉串案前)に一礼、玉串を供えたあとで拝礼を行います。
拝礼の仕方は、神社に参拝する時と同様「二礼・二拍手・一礼」の通りです。ただし弔事であるため、中間の二拍手は音を鳴らさない「忍び手」で行うことを覚えておきましょう。
なお、仏葬での香典は神葬祭では「御玉串料(おんたまぐしりょう)」「御榊料(おさかきりょう)」「御霊前(ごれいぜん)」のいずれかを記し、不祝儀袋(香典袋)に納めて渡します。
日本に古くから伝わる神道と仏教では、お葬式の流れにも共通点が多く見られます。
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