葬儀
知識
2024/05/03
エンバーミングという、お別れのカタチ
エンバーミングをご存知ですか?
故人を生前のお元気だった姿に近づけてお別れできる技術が、エンバーミング。
大切な人とのよりよいお別れのために、今、エンバーミングを選択される方が増えています。
このページではエンバーミングに関する様々な情報を紹介。
最後のお別れまでのひとときを心穏やかに過ごせるよう、いろいろな質問にもお答えしております。
【目次】
■エンバーミングとは
・アメリカでは広く普及しています
・専門家の行う科学的な処置です
■エンバーミングが選ばれる理由
・「穏やかな気持ちで」お別れを
・「時間を気にせず」お別れを
・「清潔で安全な」お別れを
■お別れのお姿は、とても大切です
■だから私は、エンバーミングを選びました
■お客様からよく寄せられる質問について
・湯灌との違いは何ですか?
・時間と費用の目安は?
・依頼時に気を付けることは?
・法律との関係は?
・依頼先を選ぶ際の目安は?
・エンバーミングができないケースはある?
・エンバーミングをすると、何日くらい一緒にいられる?
エンバーミングとは
そもそもエンバーミングとは何でしょうか。
エンバーミングとは、ご遺体に殺菌消毒・防腐・修復・化粧を行うことで、お姿を整える処置のこと。そもそもの起源は古代エジプトとされています。当時は死者が復活するために遺体を保存しなくてはならないと考えられていました。
アメリカでは広く普及しています
発展するきっかけとなったのは、19世紀アメリカの南北戦争です。亡くなった兵士の遺体を故郷の遺族に還すため、移動の際の保全を目的にエンバーミング技術が進化しました。現在でもアメリカではエンバーミングは一般的に行われており、ごく当たり前の処置と受け入れられているようです。専門家の行う科学的な処置です
エンバーミングは、おおよそ次のような流れで進められます。- ご遺体の消毒
- 洗髪・洗顔、ひげそりなど
- 保全液(防腐剤など)を入れて、血液や体液を排出する
- 縫合・洗浄
- 化粧
エンバーミングは、専門的な技術・知識を身につけたエンバーマーと呼ばれる専門家が作業を担います。また、公益社では専用の施設も整えています。
エンバーミングが選ばれる理由
なぜエンバーミングを選ぶ人が増えているのでしょうか。
「穏やかな気持ちで」お別れを
エンバーミングの修復技術により、痛々しさが軽減されたお姿、表情を見ながらお別れができます。それは、ご遺族にとっても、ご参列の方にも、生前の故人と過ごした時間に想いを馳せることにつながります。「時間を気にせず」お別れを
故人とのお別れを、心からきちんとしたいという方だけが来ていただけるお葬式が増えています。葬儀の日程を気にせず、ゆとりをもってお別れできるエンバーミングは最適です。「清潔で安全な」お別れを
感染症・伝染病からご遺族の方々を守るという効果もエンバーミングには期待されます。細菌やウイルスは肉眼では見えませんが、エンバーミングを施しておけば安心です。お別れのお姿は、とても大切です
エンバーミングは、ご遺体を中からきれいで清潔に保つ、科学的な技術です。専門資格を持つプロフェッショナルであるエンバーマーなら、大切な方のご遺体も安心してお任せできるでしょう。
エンバーミングを施したお肌は、赤みがさした自然な肌色になります。そのため生前の健康だった頃の面影のまま、お別れができます。さらに、衛生面からも安心して故人に触れていただくことができますし、故人がお好きだった洋服を着ていただいたりと、在りし日を偲びながらお別れできます。
お別れのお姿は、いつまでも心に残るので、とても大切です。
だから私は、エンバーミングを選びました
Aさんの場合
母は、長い間の闘病で辛い思いをしていました。最後は穏やかな姿で見送りたいと思い、エンバーミングをお願いしました。
ふくよかで元気そうな表情の母を見送ることができ、今でもその姿は私の心に残っています。
ご参列の方々も喜んでくださいました。
Bさんの場合
海外に暮らす弟が、父の臨終に間に合いませんでした。弟がお別れに駆けつけるのを待つために、エンバーミングをお願いしました。
時間に余裕ができ、弟もゆっくりと父とのお別れの時間を過ごすことができました。
遠方の会社関係の方々も、お別れに来てくださいました。
Cさんの場合
妻が結核病棟で亡くなりました。眠っているような感じにしたいと思い、エンバーミングをお願いしました。
久しぶりに、妻の手や顔に触れてお別れができました。
自然な姿により、子供たちも怖がらずに話しかけていました。
お客様からよく寄せられる質問について
湯灌との違いは何ですか?
湯灌とは、ご遺体を棺に収める前に、ぬるま湯で身体や髪を清めて化粧を施すことです。かつては、ご遺族や近所の方などが行っていたこともありました。これに対してエンバーミングは、専門家が体の中からご遺体をきれいにする技術です。エンバーミングされたご遺体は、生前の元気な頃の面影に近くなり、衛生的です。
また、公益社ではエンバーミングの一環として、お好きな服を着せ、お化粧も行います。
時間と費用の目安は?
エンバーミングを施す場所に故人をお連れしてから、式場もしくはご自宅にお送りするためには、おおよその目安として4~5時間程かかります。費用は通常で約20万円ほどです。依頼時に気を付けることは?
エンバーミングを行う際は、保全液を入れ血液や体液を排出するため、ご遺体に小切開を施すことになります。跡は目立たずきれいに仕上げてもらえるのですが、小切開を施すことに抵抗をおぼえるご遺族もいらっしゃいます。エンバーミングは、同意書にサインをいただいてから行いますので、処置内容を理解のうえで依頼しましょう。
法律との関係は?
実は、エンバーミングを規制する直接的な法律はありません。死体損壊罪にも抵触しない、というのが現在の考え方です。法律で規制されていないからこそ大切なのが、高いモラルで、かつ衛生的に節度を持って取り組むこと。確かな教育を受け、資格も有している専門家に相談・依頼することが大切です。
依頼先を選ぶ際の目安は?
日本では、適切なエンバーミングの普及を目指し、エンバーマーの育成にも力を入れている、一般社団法人日本遺体衛生保全協会(IFSA)という信頼できる団体があり、公益社も会員業者となっております。この団体の会員業者であるかどうか?も、依頼を検討する際の目安としてください。エンバーミングができないケースはある?
どうしてもエンバーミングが施せないケースもございます。・ご遺体のお傷みや腐敗が進んでしまっている場合
・Ⅲ度熱傷、疥癬など、皮膚の状態が著しく悪い場合・一部の特定感染症に罹患して亡くなった場合(クロイツフェルトヤコブ病など)
・移動制限がかかっている感染症の場合
エンバーミングをすると、何日くらい一緒にいられる?
前述の一般社団法人日本遺体衛生保全協会(IFSA)では、ご遺体の保存は処置後50日間を限度とし、火葬または埋葬をするよう基準を設けています。お気軽にご相談ください
公益社では、ご遺族の方々にご満足いただける施術ができるよう、葬祭ディレクターとエンバーマーが密に連携し、情報共有に努めています。
エンバーミングについて気になることがありましたら、どのようなことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。
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