エンバーマー赤澤 美里
エンバーミングという技術を施し生前のお姿に近づけることで、故人の尊厳を守ります。さらにそのお姿が、のこされた方々の最期の対面やお別れの場において癒しを与え、生涯にわたり残る記憶(故人の印象)を、美しく自然なものとし、ご遺族や関係者を間接的にケアすることがエンバーミング技術を活かした仕事になります。
日頃、お客様のために気をつけていることは何ですか?
故人に対してはもちろん、お体と貴重なお時間を私どもに預けてくださったご遺族のお気持ちを第一に考えております。また、エンバーミングは故人の姿を美しくお見せする技術ではありますが、そこがこの技術の目指す最終目標ではないということを常に念頭に置いております。「おじいちゃん、綺麗にはなったけど何だかイメージと違う・・・」とご遺族が感じてしまうご処置では何の意味もありません。お預りしたお写真やお洋服、依頼内容などから故人の人となり、生前のご様子、ご遺族が何を希望されていらっしゃるのかという事を読み取る努力が欠かせません。ご遺族の悲しみや故人に対する思いを少しでも多く汲み取りながら、「その人らしい」お姿でお別れをしていただけるよう日々ご処置に臨んでいます。
仕事の成果として喜びを感じるのはどんな時ですか?
「お参りにいらっしゃる皆様が、お顔に触ってくださってお化粧が取れちゃったんです。」というお化粧直しの依頼を受けた際には、エンバーマー冥利に尽きるお言葉だなと感じました。エンバーミングはのこされた方々に、しっかりと故人を見て触れていただくための処置です。どうしてもご遺体に対しては「触れてはいけない」「怖い」などといった先入観やイメージを持たれがちですが、大切な最期の時に遠慮され、誰もお棺に近寄らないご葬儀では故人にとってもご遺族にとっても心残りで寂しいお別れになるのではないでしょうか。“のこされた方々が穏やかなお気持ちで故人の傍でゆっくりと最期の時間を過ごしていただける”そのかけがえのない時に対して、私どもの技術が一助となれることに大きな充実感を覚えます。また、あるお客様から「ふと母の事を思い出す時は決まって、エンバーミングをした後の穏やかに眠っていたあの姿なんです。母の姿を思い出す度、エンバーミングをして良かったと思う気持ちが強くなります。」というお言葉をいただいた時も、エンバーマーという職業を選んで本当に良かったと実感し同時に、この仕事に対する“やりがい”をとても強く感じた瞬間でもありました。
一緒に働く仲間たち
公益社のエンバーマーは、厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度の葬祭ディレクター資格保持者や元医療従事者を始め、様々な分野で経験を積んだ者が多数在籍しております。各々の知識や経験を活かし、皆で情報を共有し合うことで、切磋琢磨しながら日々知識・技術の向上と研鑽に励んでいます。また、一件のご葬儀を滞りなく行うために様々な部門がお手伝いいたしますが、そのスタッフとの連携も必要不可欠です。互いに協力し合いお客様に、よりよいお別れの時間を過ごしていただけますようスタッフ一丸となってお手伝いしております。
お客様へのメッセージ
公益社には経験豊富なエンバーマーが多数在籍しています。
ご葬儀が終わるまでの間、葬儀のプロである葬祭ディレクターがお客様のサポートをさせていただくのと同様に、我々エンバーマーはご遺体に関するプロとして故人のケアをさせていただく、言わば故人専用のコンシェルジュとしての役割を果たしています。
最期のお時間をより良く過ごしていただくため、公益社ではエンバーミングをお勧めしております。
故人の尊厳を守り癒しを与える技術であるエンバーミングを、資格と高い技術を持ったエンバーマーがご提供いたします。
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