焼香の意味:焼香の作法は、宗派によって異なります。知識を身に付けてお参りを。

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焼香の意味:焼香の作法は、宗派によって異なります。知識を身に付けてお参りを。

お焼香の作法と流れを完全解説

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焼香の意味 焼香の作法

何気なく行ってしまいやすい焼香には、どんな意味や由来があるのでしょうか?諸説ありますので一例としてその方法と注意点をご紹介します。

焼香の意味 焼香の作法

焼香とは

焼香とは、仏教において香を焚くことで、多くの場合は葬儀の際に細かく砕いた香(抹香)をつまみパラパラと落として焚く行為のことを指します。焼香の作法については宗教・宗派により異なりますので事前に調べておきましょう。

浄土を表現

浄土を表現

日本に香が伝わったのは、仏教伝来とほぼ同じ頃だと考えられます。なかでも、焼香は、仏が住んでいる浄土の"なんともいえない香りを含んだそよ風が漂うさま"を目のあたりにするためのもの。その香りは隅々まで広がり、すべての人に平等に行き渡るので、仏の慈悲を讃えるためのものともいわれます。

宗派によって、焼香の回数もさまざま

しかし、焼香に対する考え方は、宗派によって異なります。たとえば、浄土真宗では、焼香はあくまでも自分自身の心身を清めるためのもの。そのために、他の宗派のように、右手でつまんだ香を額におしいただくことはしません。
回数にしても、真言宗や日蓮宗は通常三回ですが、天台宗や浄土宗、臨済宗、曹洞宗などのように、特に定めはない宗派も。また、一般的に焼香というと仏教だけのものと考えがちですが、キリスト教にも献香があり、カトリック教会やルーテル教会では行われることもあります。

所作については下記をご覧ください。

焼香の作法

仏事では抹香(粉状のお香)を焚くのが正式。主に立って行われますが、座って行う場合も焼香の作法は同じです。※宗教・宗派によって作法が異なる場合があります。

  1. 1.焼香台の少し手前で遺族と僧侶に一礼。
  2. 2.数珠を左手にかける。右手で抹香をつまみ、額におしいただく。焼香台の前に進み、一礼。
  3. 3.抹香を静かに香炉の炭の上にくべる。
  4. 4.合掌後、少し下がり遺族に一礼して席に戻る。
  • 1.焼香台の少し手前で遺族と僧侶に一礼。焼香台の前に進み、一礼。
  • 2.数珠を左手にかける。右手で抹香をつまみ、額におしいただく。
  • 3.抹香を静かに香炉の炭の上にくべる。
  • 4.合掌後、少し下がり遺族に一礼して席に戻る。

日常のお参りで使用される線香の場合は方法が異なります。

  • 1.焼香台の少し手前で遺族と僧侶、また焼香台の前で一礼
  • 2.数珠を左手にかける。ロウソクで線香に火をつけ、香炉を立てる。本数は1本が一般的。火は手であおいで消します。
  • 3.線香を立てたら合掌。遺族に一礼して席に戻ります。

回し焼香の場合、基本は前述の「抹香焼香」と同様です。

  • 1.香炉が回ってきたら、一礼して受け取る。
  • 2.焼香がすんだら合掌し、両手で次の人に回します。

神道儀式の拝礼
玉串奉奠の作法

神道儀式の拝礼は、玉串を奉奠します。
弔事の場合、拍手は音を立てない「しのび手」で行います。玉串とは、榊の枝に紙垂(しで)という紙片をつけたもので、祭壇に捧げて故人の霊が安らかであることを祈ります。

  1. 1.神官に一礼し、玉串を受け取る。右手は枝を上から、左手は葉先を下から持つ。1.神官に一礼し、玉串を受け取る。右手は枝を上から、左手は葉先を下から持つ。
  2. 2.①玉串案(台)の前まで進み、一礼する。
  3. 2.②根元が手前になるように、時計回りに90度回す。
  4. 2.③左右の手を持ち替える。
  5. 2.④時計回りで根元を祭壇に向け、玉串案(台)に捧げる。
  6. 3.数歩退いて、2回深く礼する。3.数歩退いて、2回深く礼する。
  7. 4.2回しのび手を打ち(※音を立てない)、再び深く一礼する。神官と遺族に礼をして終える。4.2回しのび手を打ち(※音を立てない)、再び深く一礼する。神官と遺族に礼をして終える。
  • 1.神官に一礼し、玉串を受け取る。右手は枝を上から、左手は葉先を下から持つ。
  • 2.①玉串案(台)の前まで進み、一礼する。
    ②根元が手前になるように、時計回りに90度回す。
    ③左右の手を持ち替える。
    ④時計回りで根元を祭壇に向け、玉串案(台)に捧げる。
  • 3.数歩退いて、2回深く礼する。
  • 4.2回しのび手を打ち(※音を立てない)、再び深く一礼する。神官と遺族に礼をして終える。

キリスト教式・無宗教のお参り
花を捧げる 献花の作法

「献花」は日本だけの風習で、信者の方もそうでない方も故人とのお別れを表すために行います。また、最近では無宗教の葬儀やお別れの会でも行われることが増えています。

  1. 1.花が右側にくるように、両手で受け取る。
  2. 2.遺影に向かって一礼する。
  3. 3.根元が祭壇側に向くように、献花台に置く。
  4. 4.深く一礼する(信者の方は十字を切る)。聖職者(神父・牧師)や遺族に一礼して終える。
  • 1.花が右側にくるように、両手で受け取る。
  • 2.遺影に向かって一礼する。
  • 3.根元が祭壇側に向くように、献花台に置く。
  • 4.深く一礼する(信者の方は十字を切る)。聖職者(神父・牧師)や遺族に一礼して終える。

気持ちを込めて形式にこだわりすぎず

では実際に、葬儀の場ではどのように焼香したらいいのでしょう。まずひとつ考えられるのは、そのとき葬儀を行っている宗派を尊重し、その作法に合わせる方法。そしてもうひとつは、信仰の自由に基づき、自らが信じる宗派の作法で弔う方法があります。
焼香の意味を理解し、仏あるいは故人に礼拝する気持ちを持つ。そして、こころを込めて行う。たとえ、宗派にこだわりのない自分流の焼香であっても、大切なのは気持ちです。回数などを、あまり気にする必要はないのかもしれません。

焼香の意味・作法のことでよくあるご質問

  • 焼香はこれまで何気なく前の方の真似をしていましたが、正しいやり方を教えてください。

    焼香に対する考え方は宗派によって異なり、作法も多少異なる場合がありますが、基本的な焼香の作法(抹香の場合)は下記のとおりです。
    1. 焼香台の少し手前で遺族と僧侶に一礼。焼香台の前に進み、一礼。
    2. 数珠を左手にかける。右手で抹香をつまみ、額におしいただく。
    3. 抹香を静かに香炉の炭の上にくべる。
    4. 合掌後、少し下がり遺族に一礼して席に戻る。

    焼香は宗派によってやり方が異なりますか?
    宗派により、多少作法に違いがあります。例えば焼香の回数は宗派によって異なり、浄土真宗本願寺派は1回、真宗大谷派は2回、真言宗は3回で、浄土宗や天台宗は特に定めはありません。
    いずれにしても、心をこめて行うことが大切です。
    座ったまま行う焼香や、順番に回ってくる「回し焼香」はどのように行えばよいでしょうか。

    焼香を座って行う場合も、基本的な作法は立って行う場合と同様です。
    自宅でのお通夜やご葬儀、法事で行われる回し焼香では、抹香入れと香炉がお盆に乗って回ってきますが、こちらの基本マナーも、抹香焼香と同様です。
    1. 香炉が回ってきたら、一礼して受け取る。
    2. 焼香がすんだら合掌し、両手で次の人に回します。

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