故人の供養をする方法は宗教で異なりますが、仏教の次に多く見受けられる宗教として神道とキリスト教があります。ここでは、神式とキリスト教式の違いについてご紹介します。
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- 神式で故人を供養するには、どうすればいいの?
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神式では仏壇の代わりに祖霊舎(それいしゃ)を、位牌の代わりに霊璽(れいじ)を用意します。また、祖霊舎の中央に神鏡(しんきょう)を納める場合もあります。祖霊舎は白木造りの厨子(すいし)を用いるのが一般的ですが、新しく安置したときはご神職を招いてお祓いを受けるようにしましょう。
礼拝に必要な神具は、水を供える水器や神酒を注ぐ瓶子(へいし)、食物を捧げる三方(さんぽう)、神灯(しんとう)など。水器以外の神具は一対ずつ飾るのが基本です。毎朝、身支度を整え、手や口を水で清めて、神饌(しんせん:米、水、塩)を供え「二拝二拍手一拝」で礼拝します。このとき、祓詞(はらへことば)を奏上するのが原則ですが、あまり難しく考えずに、祖先や故人に対する感謝の気持ちを念じるだけでも十分です。
なお、祖霊舎は氏神などを祀る神棚とは違うもので、一般的に神棚よりも低い位置に安置するのが習わしとなっています。家族が集まる居間など、故人を偲ぶのにふさわしい場所に設置するようにしましょう。 - キリスト教式で故人を偲びたいんだけれど…。
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キリスト教では、仏壇の代わりに家庭用の祭壇が使用されますが、故人を祀るのに特に決まった習わしはありません。タンスの上などに、十字架や花びん、燭台を飾るだけでも十分とされています。供物についても決まりはないので、故人が生前に好きだった食物などを供えることも多いようです。
毎日の礼拝として、食前の祈りや就寝前の祈りなどを行うのが一般的ですが、やはり祈りの中心となるのは毎日曜日に行われる教会のミサでしょう。人が亡くなれば神の国に召されると考えるキリスト教では、神に祈ることが故人の供養につながるとされています。いずれにしても、あまり堅苦しく考える必要はなく、故人の冥福を祈る気持ちを率直に伝えることが重要です。キリスト教式の祭壇 家庭祭壇は十字架などを飾る
神式の祖霊舎 祖霊舎は先祖の霊をまつる
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